忍者ブログ

ANOUK Watch & Jewelry アンティーク・ヴィンテージのジュエリーと時計、その他趣味のブログです。

RSS TWITTER RssTwitter

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アンティーク~ヴィンテージジュエリー 各年代の特徴まとめ

アンティーク・ヴィンテージジュエリーを見ていく上で、面白いことは各年代ごとに目まぐるしく変わるデザインの移り変わりです。
どの年代もそれぞれの良さがあり、その年代に限ったコレクションをしている方も珍しくありません。
以下、簡単にデザインの特徴と該当年代のまとめとなります。


ジョージアン
1717年-1837年



この時代のジュエリーは非常に希少なもので、そして必ずハンドメイド制作です。典型的なジョージアン時代のジュエリーでは、自然を模したデザインや貴石が含まれています。これらの作品の多くは、入植者やトレーダーとともに北アメリカにまで運ばれた後同じデザインのものが製作されたため、北米の地でも受け継がれています。



初期・ビクトリアン・ロマンティック
1837年-1855年



この時代のジュエリーにもまた、素晴らしい金のエッチング、ダイヤモンド、色石に加えて、自然のデザインが数多く含まれています。良く目にする製品としてロケットやブローチなどがあります。


中期・ビクトリアン・グランド
1856年-1880年

この時代は、政治的なイベントと地味な感性時代の反映として、カラフルなデザインはほとんど無く、暗くがっしりした印象の宝石を使用したジュエリーデザインが特徴的です。代表的な宝石は、ジェット、アメジスト、ガーネット、オニキスなどがあります。


後期・ビクトリアン・エステティック
1885年-1900年

この時代、世界的なデザインの流動が巻き起こり、グローバルな影響を受けた色やデザインの再導入がおこりました。華やかな帽子ピン、星や三日月のペンダントが典型的です。ブローチで使用される人気の宝石は、サファイア、ダイヤモンド、およびペリドットが含まれます。


アーツ・アンド・クラフツ(美術工芸)
1894年-1923年



国際アーツ・アンド・クラフツ運動によって、ジュエリーデザイン・手工芸のハンドメイド制作や、このころの産業革命によるより有機的なクラフトマンシップへの回帰がみられました。製造作業の多くは、単純なデザインや色が使用されたり、ユニークな自然の形状を生かしたあえてノーカット石を使用するデザインなどが好まれました。


エドワーディアン
1901年-1915年



この期間のジュエリーは、オーバー・ザ・トップのデザインや、複雑に配置された高価な宝石(ダイヤモンド、ルビー、エメラルドなど)の再導入など、古典的なアイデアへの回帰がみられます。


アールヌーボー
1895年-1915年



アールヌーボー様式は最盛期の間、ジュエリーに限らず、芸術形態の全てに影響を与えました。レディースジュエリーにおいては、エドワーディアン・アーティストが直接的で華やかなスタイルを作り上げたのとは対照的に、アールヌーボー・アーティストはナチュラルな曲線を用いた自然を取り入れたデザインの復活を目指しました。


アールデコ
1915-1935



アールデコ調のスタイルになるとより具象と抽象を融合するデザインが多数を占めていき、ヨーロッパとアメリカにわたる初期のインスタンスを示しています。シルバーを用いたアールデコ調のジュエリーは、はるかに小さい規模ではありますが、まるでエンパイアステートビルの同様のデザインを彷彿とさせます。キュービズム技術からの幾何学的な形やデザインは、多くの場合、この期間のジュエリーから見られます。ネイティブアメリカン、アフリカ系、オリエンタル、イスラムのモチーフも目立ちます。


レトロ
1945年-1960年



この宝石の例としては、通常、この時代のハリウッド映画の中で描かれるライフスタイルのリフレクションとなっています。製品は一斉生産されることがほとんどでしたが、ノックオフとジェネリック品だけではなく、オリジナルのハンドメイドクラフト作品も数多く作られました。巨大なブレスレット、腕輪、カクテルリング、時計、およびチャームブレスレットは、レトロスタイルの典型的な例です。


以上、各年代ごとの特徴のまとめとなります。ジュエリーを選ぶ際にデザインの上でもまた面白さが見てとれるのではないでしょうか。


PR
Clear